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共振 Part 1

 私は、ダラムサラでの暮らしのなかで、心の中(身体の内部というべきか)で起こる様々な事に出会った。

 ある日私の隣に、一人の女性がやって来た。何処の国の人かは知らないけれど、とてもスタイルのいい美人だった。
 言葉は、挨拶程度で、多くを交わしたわけではなかったが、とても服のセンスがよくて、時々私はそれを褒めた。嬉しそうに「Thank you!」チャーミングな所もあり、私はこの隣人が好きだった。

 ある朝早く、私はリンコル(お寺周り)に出かけようと部屋を出た時、隣の部屋から若い男性が出て行った。私が、彼女の部屋の前を通りすぎようとしたとき、突然、もの凄い何かが私の元にやって来た。彼女はカーテンを開けたまま、ベットに入って外を見ていた。
その眼を見た瞬間、それはやって来た。じっとりと重くて、冷たく、痛かったがもろかった。それを受けた瞬間、私の身体が反応、いや呼応した。重苦しく、締め付けられるような感情が沸き起こった。私はそれに逆らわなかった。涙が出た。

 あの瞬間は、忘れようにも忘れられない。感じたあの感情は、心に深く焼きついた。私は、足早に通りすぎたが、生まれた感情に従った。共振した瞬間。
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 私の中の何が彼女と共振したのだろうか? 私の旅が始まった。
# by cobody | 2006-05-15 00:59

今、再び!

新年
 「人はどこから来て、どこへ帰っていくのだろうか?」10年前の年賀状に私は書いていた。その時の年賀状に私の友達は「不気味だね。年賀状らしくない」とのコメントだった。思えばあの頃から、私の中で何かが起こり始めていた。そんな気がする。勿論、今の自分など想像だにできなかったが、何やら私の身体は知っていたのかもしれないと、この頃思う。
 
 この10年、今の私に導く為に出会った(出会う役割があったというべきか)人達がいる。チベットに導いた人、インドのダラムサラで出会い、再びダラムサラに導いた人、そしてサブボディ舞踏との再会、いや新しい出会い。〈私のステージは、次へと進んだ〉そんな感じがしている。
 
 「あるべき私像」「あって欲しい私像」に無理やり合わせるために、今まで飲み込んだ沢山の言葉、感情その一つ一つに、今向き合い始めている。それらは全ていとおしい、私自身だ。
 自分の身体に聞き入りながら、サブボディへの旅を続けて生きたい。
今、再び!_e0089909_17591092.jpg

# by cobody | 2006-01-26 17:56

満月の夜

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 私は船の上にいた。今夜は、満月。
一ヶ月前の満月には、想像出来なかった私がここにいる。
未来を予想してみても、何一つ思うようにはならないのかもしれない。
どうなるか知ることが出来ない未来を思い煩うより、もう二度とこない今を大切にしたい。
 
 

船の甲板に座りゆらいでみる
 波にあわせてゆらいでみる
 意識をず~っと落としていくと
 海の底にたどり着いた
 そこは水面ほどの波はないが
 やっぱり動いていた 微細に、、
でもとても静かだ
 はるか上のほうを見上げると
 光が差し込んでいる
 波がゆれているのがわかる
 時に大きく 時に小さく
 それを見ている私は 心地いい
 波をゆっくり見ている 感じている

 そんなんでありたいな こころ
 そんなんでいたいな  わたし




 
# by cobody | 2005-10-16 17:51

ダラムサラで出会ったサブボデイ舞踏ダンス

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全ての人が全て違うように、人生も一つ一つ違う。
笑顔の奥には幾重にも重なる闇があるのだと思う。

しっかりと存在の分かるものも、意識が[忘れる]という行為によってどこかへ押しやっているものもそのあり様はさまざま。しかしどんなに忘れたいと思っていても体は全てを知っている。その時受けた、感じたもの全てを。

人は誰でも自分のことは自分が一番よくわかっていると思っている。しかし「意識レベルでわかる」と「細胞レベルで分かる」とは、かなり違うようだ。本来は一つなのだろうが。

このサブボディ・ダンスは、「細胞レベルの私」に出会わせてくれる。ああ私は叫びたかったんだ、私は泣きたかったんだと、押しやった、忘れようとしていた、そして、ありたかった自分に出会わせてくれる。そんな自分と一緒に動く。感じて動く。いつくしみ動く。私だけのダンス。出会った私は、闇の中から芽を出し、ダンスの中で大きな花になっていく。咲いていく。解き放されてゆく。そして癒されてゆく。

もう一つ、このダンスは、性別、文化、人種、すべてを越えたふれ合いに出会わせてくれる。
私たちは他人に対し、本当にたくさんのガードを持って生きている。そうでないと生きていけないと思っているから。そんな日常の意識を休ませ、踊り合う。見る。触れる。まねる。色々な動きの中でその人の思いや感情が伝わってくることがある、本当にある瞬間に。そして、それは「細胞レベルでわかる」に近いものだ。言葉などいらないとても深いコミュニケーション。
このとき感じたものは、体が覚えている。いつでもその時の感じを思い出すことができる。不思議だ! ――私は英語がへただ。だけどここで、たくさんの人と私たちは同じだと感じるそんな瞬間を持つことができた。


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私はどんな人でも人にふれ合いたい、共に感じたいと願っていると思っている。ただその方法を捜しあぐねている。だから、とても表面的つき合いとなり、皆孤独だ。ぜひこのダンスに出会ってほしいと思う。まさにこのダンスは、自分とそしてたくさんの人と出会うダンスなのだから。
                     
# by cobody | 2005-10-04 17:30